[ 池袋線 いけぶくろせん ] 西武鉄道
飯能〜吾野(14.1km) 書類上は池袋〜吾野(57.8km)
[ 西武秩父線 せいぶちちぶせん ] 西武鉄道
吾野〜西武秩父(19.1km)
池袋線は西武鉄道の路線で、池袋から飯能を経て吾野までを結んでいる。また、西武秩父線(西武まで含めて路線名)も同じく西武鉄道の路線で、吾野から西武秩父までを結んでいる。西武秩父線は実質的に池袋線の延長路線で、運行形態の面では飯能〜吾野〜西武秩父間が1つの路線として機能している。
池袋線の前身は武蔵野鉄道武蔵野線で、池袋〜飯能間で1915年に開業した路線が1929年に吾野まで延伸された。西武秩父線はその延長路線のような位置づけで1969年に開業し、1989年には秩父鉄道秩父本線との直通運転を開始した。西武秩父線は、5000系による全社座席指定の特急「レッドアロー号」の導入や山岳対応の高性能電車101系の開発のきっかけになるなど、西武鉄道にとってエポックメイキングな路線だった。
西武秩父線はかつて秩父のセメント産業を支える貨物路線という側面も持っており、開業時から1996年までは芦ヶ久保〜横瀬間にあった東横瀬駅まで貨物輸送が行われていた。近年では、貨物輸送が自動車に転換したほか、レジャーの多様化・沿線人口の一層の希薄化により利用者数も1990年代中盤でピークアウトしており、苦境に立たされている。
池袋線として開業した区間も含めて高麗川・横瀬川に沿った僅かな平地を進む山岳路線で、西武鉄道の他路線とは大きく雰囲気が異なる。さらに、運転系統では区別されていない池袋線と西武秩父線も、開業時期が異なるため駅の雰囲気に違いを感じられる。ほとんどの区間が単線だが、武蔵丘車両基地のある関係で一部区間のみ複線化されている。
| 飯能駅 | SI26|地上ホーム・橋上駅舎|特急・S-TRAIN停車駅|池袋方面直通 |
|---|---|
| 東飯能駅 | SI27|地上ホーム・橋上駅舎|JR八高線乗り換え |
| 高麗駅 | SI28|地上ホーム・地上駅舎 |
| 武蔵横手駅 | SI29|地上ホーム・地上駅舎 |
| 東吾野駅 | SI30|地上ホーム・地上駅舎 |
| 吾野駅 | SI31|地上ホーム・地上駅舎|池袋線・西武秩父線境界駅 |
| 西吾野駅 | SI32|地上ホーム・地上駅舎 |
| 正丸駅 | SI33|地上ホーム・地上駅舎 |
| 芦ヶ久保駅 | SI34|地上ホーム・地上駅舎 |
| 横瀬駅 | SI35|地上ホーム・地上駅舎 |
| 西武秩父駅 | SI36|地上ホーム・地上駅舎|秩父鉄道秩父本線直通(長瀞方面は通過)、秩父鉄道秩父本線乗り換え(御花畑駅) |
通常ダイヤでは特急に001系、各駅停車に4000系が使用される。土休日のみS-TRAINでの40000系の乗り入れがある他、一部列車が池袋線用の新2000系・20000系・30000系により運転される。2025年以降、東急9000系の改造車の運転が開始される予定。
![]() | |
| 001系 | 001系は特急「ちちぶ」に使用される車両で、「ラビュー」の愛称を持っている。5000系「レッドアロー」・10000系「ニューレッドアロー」に次ぐ3代目の特急車で、宇宙船のような外観と黄色中心の内装が特徴。 |
|---|---|
![]() | |
| 4000系 | 4000系は飯能〜西武秩父間専用車両で、2ドアセミクロスシートの近郊型車両(2020年までは池袋にも1日2往復乗り入れていた)。1988年に導入されたが、足回りには101系の部品を流用している。4両編成またはそれを2本繋いだ8両編成で終日にわたって運転され、秩父鉄道への乗り入れにも用いられる。 |
![]() | |
| 40000系 | 40000系は地下鉄直通車両で、デュアルシート車とロングシート車がある。デュアルシート車がクロスシート状態で土休日の「S-TRAIN」に用いられる。2025年現在、西武秩父線で唯一の10両編成による定期運用。 |
![]() | |
| 30000系 | 30000系は20000系に続く標準車両として設計された車両で、その見た目から「スマイルトレイン」という愛称がつけられている。2両・8両・10両があり、8両編成が土休日に乗り入れる(20000系・新2000系と共通運用のため、乗り入れない日もある)。 |
![]() | |
| 20000系 | 20000系は101系を置き換えるための標準車両として設計された車両で、8両編成と10両編成がある。前照灯の配置などが独特な前面デザインで、地上線専用車両では初めて「青い西武線」となった。8両編成が土休日に乗り入れる(30000系・新2000系と共通運用のため、乗り入れない日もある) |
![]() | |
| 新2000系 | 2000系・新2000系は西武鉄道の標準的な車両として15年間に渡って増備された車両で、2025年現在でも新2000系は多くが運用されている。8両編成が土休日に乗り入れる(20000系・30000系と共通運用のため、乗り入れない日もある)。 |
池袋線飯能〜吾野間と西武秩父線はダイヤが一体化しており、特急と土休日のS-TRAINが飯能以南にも乗り入れる。かつては4000系の8両編成が快速急行・急行として定期運用で池袋まで乗り入れていたが、池袋方でのホームドア整備により乗り入れは廃止された。4000系投入前の1988年12月改正までは終日にわたって池袋〜西武秩父間の列車が運転されていた。
西武線内完結の各駅停車は飯能〜吾野間の運転となる池袋線上り始発・下り終電を除いて飯能〜西武秩父間の運転で、一部の列車は途中で特急に追い越される。終日にわたってほぼ30分間隔での運転で、運転パターンの変わり目などには45分前後まで間隔が開くこともある。
秩父鉄道線直通の各駅停車が土休日下りのみ設定されている。飯能〜三峰口・長瀞間(横瀬駅で分割)と横瀬〜長瀞間が1本ずつで、長瀞行きの列車は西武秩父に停車せず御花畑駅に乗り入れる。三峰口行きは西武秩父で方向転換する。2023年3月改正までは上り列車の設定もあり、2021年3月改正まで※は平日運転、2020年3月改正までは池袋〜飯能間への乗り入れも設定されていた。(※ただし、COVID-19により、2020年4月〜2021年3月は直通運転を休止していた)
特急には列車名があり、西武秩父線に乗り入れる列車は「ちちぶ」。「ちちぶ」はほぼ平日朝の一部時間帯を除いて終日1時間間隔で運転され、土休日朝には30分間隔で運転される時間帯もある。
また、地下鉄直通の有料座席指定列車「S-TRAIN」は土休日のみ、元町・中華街〜西武秩父間の運転で、午前中に下り列車・午後に上り列車が運転される。
その他、武蔵丘車両基地の関係で飯能〜武蔵丘信号場(高麗駅の南)間には多数の回送列車が運転される。
・路線のデータ ※池袋〜飯能間は除く
開業日 飯能〜吾野間:1929/09/10|吾野〜西武秩父間:1969/10/14|※秩父鉄道への連絡線:1989/04/01
路線長:池袋線区間14.1km、西武秩父線区間19.1km
単線/複線 飯能〜東飯能〜北飯能信号場間:単線|北飯能信号場〜武蔵丘信号場間:複線|武蔵丘信号場〜高麗〜西武秩父間:単線
・ページのデータ
公開:2025/04/06
更新:公開後未更新