日本駅巡り紀行

東京メトロ半蔵門線

[ 半蔵門線(11号線半蔵門線 ※鉄道要覧での名称) はんぞうもんせん ] 東京地下鉄
渋谷〜押上間(16.8km)

半蔵門線は東京メトロの地下鉄路線で、渋谷駅から永田町・大手町・錦糸町などを通り、押上駅までを結ぶ。渋谷では東急田園都市線、押上では東武伊勢崎線(スカイツリーライン)との直通運転を実施しており、中央林間〜南栗橋間という運転区間100km近い列車が多数通過する。一方、半蔵門線自体は都心・副都心で完結する短距離路線で、東京の地下鉄で路線距離は銀座線に次いで短く、駅数・単独駅数はともに最も少ない。

半蔵門線は東京の地下鉄の中では後発で、1968年の都市交通審議会答申に二子玉川〜渋谷〜蛎殻町(水天宮前駅)間の東京11号線として初めて登場した。このうち、二子玉川〜渋谷間は東急が新玉川線(現・田園都市線)として開業している。営団は銀座線の混雑緩和につながる渋谷〜三越前間を1975年に開業させることを目論んで1971年に免許を取得したが、永田町駅の土木工事と半蔵門〜九段下間での用地買収に時間を要し、渋谷側から細切れに開業させることとなった。特に後者の用地取得完了までは実に15年がかかり、三越前までの開業は1989年、水天宮前までの全線開業は1990年にずれ込んだ。

水天宮前以東のうち住吉〜押上間は、1972年の答申で8号線(有楽町線)分岐線豊洲〜亀有間の一部として計画された路線だ。半蔵門線の終点も1972年の答申で深川扇橋(清澄白河〜住吉間)、1985年の答申で松戸へと延伸され、住吉以北を8号線分岐線と共有することとなった。このうち半蔵門線水天宮前〜押上間が日比谷線・千代田線・北千住駅の混雑緩和対策として優先着手されることとなり、1993年に免許取得、2003年に開業した。

未開業の押上〜松戸間は、押上駅構内に準備工事がなされているものの計画は具体化していない。2030年代なかばの開業を目指す8号線分岐線豊洲〜住吉間とは直通運転を実施する計画がある。

駅一覧

全区間地下路線で、路線内には一切の地上区間が存在しない。地上乗り換えとなる水天宮前〜人形町を含めると、東京メトロ・都営地下鉄の他の路線すべてとの間に乗換駅があり、これは東京の地下鉄路線では唯一である。他路線との乗り換えがない駅は半蔵門駅しか無い。

渋谷駅 Z01|地下ホーム・地下駅舎|東急田園都市線直通、銀座線・副都心線・東急東横線・山手線・埼京線・湘南新宿ライン・京王井の頭線乗り換え
表参道駅 Z02|地下ホーム・地下駅舎|銀座線・千代田線乗り換え
青山一丁目駅 Z03|地下ホーム・地下駅舎|銀座線・大江戸線乗り換え
永田町駅 Z04|地下ホーム・地下駅舎|有楽町線・南北線乗り換え、銀座線・丸ノ内線乗り換え(赤坂見附駅)
半蔵門駅 Z05|地下ホーム・地下駅舎
九段下駅 Z06|地下ホーム・地下駅舎|東西線・都営新宿線乗り換え
神保町駅 Z07|地下ホーム・地下駅舎|都営新宿線・三田線乗り換え
大手町駅 Z08|地下ホーム・地下駅舎|丸ノ内線・東西線・千代田線・三田線乗り換え
三越前駅 Z09|地下ホーム・地下駅舎|銀座線乗り換え、総武線(快速)乗り換え(新日本橋駅)
水天宮前駅 Z10|地下ホーム・地下駅舎|日比谷線・都営浅草線乗り換え(人形町駅)
清澄白河駅 Z11|地下ホーム・地下駅舎|都営大江戸線乗り換え
住吉駅 Z12|地下ホーム・地下駅舎|都営新宿線乗り換え
錦糸町駅 Z13|地下ホーム・地下駅舎|JR総武線乗り換え
押上〈スカイツリー前〉駅 Z14|地下ホーム・地下駅舎|東武伊勢崎線直通、京成押上線・都営浅草線乗り換え

車両

東京メトロ8000系・08系・18000系と、直通先の東急5000系・2020系、東武50000型・50050型が使用される。開業時から1981年までの3年間は東急の車両のみを使用していた。
半蔵門線は路線が新しい上に郊外区間がないため線内に車両基地が確保できておらず、東急田園都市線鷺沼駅に隣接して「鷺沼検車区」を置いている。同様の事例は他に大阪メトロ堺筋線(東吹田検車場)などがある。

     
 
8000系 半蔵門線用に導入された最初の形式で、1981年の鷺沼検車区開業から1994年の半蔵門線10両編成統一にかけて10年以上増備が続いた。6000系のデザインを踏襲しつつもだいぶ印象は異なる。半蔵門線・田園都市線のCBTC導入に向け、2025年現在は18000系への代替が進んでいる。
 
08系 半蔵門線の押上延伸に合わせて導入された形式で、8000系から大きく変化して05系後期型に似たデザインとされた。6編成しかなく、田園都市線・半蔵門線・東武本線の系統の中では比較的レアな存在。
 
18000系 老朽化した8000系の代替や半蔵門線・田園都市線CBTC導入のため導入された形式。同時期に導入された17000系と双子のようなデザインで、既存の2形式以上にラインカラーを強調した内装とされている。

運行(2023/03改正)

日中は5分間隔で運転され、半数の列車が押上方で東武スカイツリーラインに、すべての列車が渋谷方で東急田園都市線に直通している。半蔵門線内ではすべての列車が各駅に停車するが、直通先では優等列車となる列車が多い。
現在のダイヤでは、日中すべての列車は渋谷方では中央林間発着で、押上方では南栗橋発着→押上発着→久喜発着→押上発着のローテーションを20分ごとに繰り返している。南栗橋発着、久喜発着の列車は東武線内急行・東急線内各停で、押上発着の列車は半数が東急線内急行、もう半数が東急線内準急。

ラッシュ時には3〜4分間隔まで増発されるが、東武線は北千住、東急線は渋谷がターミナルとなっているため、混雑率は東京の地下鉄の中では低い。

・路線のデータ
開業日 渋谷〜青山一丁目:1978/08/01|青山一丁目〜永田町:1979/09/21|永田町〜半蔵門:1982/12/09|半蔵門〜三越前:1989/01/26|三越前〜水天宮前:1990/11/28|水天宮前〜押上:2003/03/19
路線長:16.8km
単線/複線 全線複線

・ページのデータ
公開:2025/07/21
更新:公開後未更新

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