日本駅巡り紀行

阪急神戸本線・阪急神戸高速線

[ 神戸線 こうべせん ] 阪急電鉄
大阪梅田〜神戸三宮間(32.3km)
[ 神戸高速線/東西線 こうべこうそくせん/とうざいせん ] 阪急電鉄(第2種鉄道事業者)・神戸高速鉄道(第3種鉄道事業者)
神戸三宮〜新開地間(2.8km) ※東西線は神戸高速鉄道での名称

神戸線は大阪梅田から神戸三宮を結ぶ阪急電鉄の路線で、広義の神戸線(今津線などを含む)と区別するため「神戸本線」の名称で案内されることが多い。神戸三宮では神戸高速線と直通しており、大阪梅田〜新開地間が一体の路線として運行されている。

神戸線を開業させたのは箕面有馬電気軌道から名称を変えた阪神急行電鉄で、当初は大阪方で十三から併用軌道の宝塚本線に乗り入れ、神戸方は王子公園駅の西にあった上筒井駅(開業時は神戸駅)を終点としていた。所要時間では阪神に優位だったがターミナルに難を抱えていたため、大阪方では1926年に梅田までの高架化と宝塚線との分離を実現し、神戸方では1936年に高架での三宮乗り入れを果たした。戦後の1968年からは阪神や神戸市などと市共同出資して建設した神戸高速鉄道を通り、山陽電鉄の須磨浦公園まで乗り入れるようになった(1998年に山陽への直通は廃止)。

1995年の阪神・淡路大震災では当路線も被災し、特に西宮市内での被害が大きかった。1998年以降は山陽電鉄や今津線への直通を縮小して全列車8両編成化を実施したほか、スピードアップにより所要時間の短縮も行っている。ただ、震災後は徐々に沿線人口が減少傾向にあり、1980年代に開始された10両編成運転は2025年に取りやめられた。

駅一覧

阪神間で競合する3路線の中では最も北側の経路を通る。同じ軌道法出身ながらも阪神本線に比べれば線形は高速走行向きで、最高速度115km/hで運転することが可能である。大阪・神戸市内で地下線を多用した阪神に対し、阪急は両市内とも高架で市街地を通過しており、神戸高速線内以外は全区間で地上を走る。

大阪梅田駅 HK01|高架ホーム・高架下駅舎|特急・通勤特急・準特急・急行・快速・準急停車駅
阪神本線、Osaka Metro御堂筋線(梅田駅)、Osaka Metro四つ橋線(西梅田駅)、Osaka Metro谷町線(東梅田駅)、JR各線(大阪駅)乗り換え
中津駅 HK02|高架ホーム・高架下駅舎
十三駅 HK03|地上ホーム・地上駅舎 |特急・通勤特急・準特急・急行・快速・準急停車駅
宝塚本線、京都本線乗り換え
神崎川駅 HK04|高架ホーム・高架下駅舎
園田駅 HK05|高架ホーム・高架下駅舎
塚口駅 HK06|地上ホーム・地上駅舎 |通勤特急・準特急・急行・準急停車駅
伊丹線乗り換え
武庫之荘駅 HK07|地上ホーム・地上駅舎 |快速停車駅
西宮北口駅 HK08|地上ホーム・橋上駅舎 |特急・通勤特急・準特急・急行・快速停車駅(準急・臨時急行は通過して今津線直通)
今津線(今津北線)直通、今津線(今津南線)乗り換え
夙川駅 HK09|地上ホーム・地上駅舎 |特急・通勤特急・準特急・急行・快速停車駅
甲陽線乗り換え
芦屋川駅 HK10|高架ホーム・高架下駅舎|急行・快速停車駅
岡本駅 HK11|地上ホーム・地上駅舎 |特急・通勤特急・準特急・急行・快速停車駅
御影駅 HK12|地上ホーム・地上駅舎 |急行・快速停車駅
六甲駅 HK13|地上ホーム・橋上駅舎 |準特急・急行・快速停車駅
王子公園駅 HK14|高架ホーム・高架下駅舎|急行・快速停車駅
春日野道駅 HK15|高架ホーム・高架下駅舎|急行・快速停車駅
神戸三宮駅 HK16|高架ホーム・高架下駅舎|特急・通勤特急・準特急・急行・快速・S特急停車駅
阪神本線、神戸市営地下鉄西神・山手線(三宮駅)、神戸市営地下鉄海岸線(三宮・花時計前駅)、東海道線(三ノ宮駅)、ポートライナー(三宮駅)乗り換え
花隈駅 HK17|地下ホーム・地下駅舎 |特急・通勤特急・準特急・急行・快速・S特急停車駅
高速神戸駅 HS35|地下ホーム・地下駅舎 |特急・通勤特急・準特急・急行・快速・S特急停車駅
阪神神戸高速線、東海道線・山陽線(神戸駅)、神戸市営地下鉄海岸線(ハーバーランド駅)乗り換え
新開地駅 HS36|地下ホーム・地下駅舎 |特急・通勤特急・準特急・急行・快速・S特急停車駅
阪神神戸高速線直通、神鉄神戸高速線乗り換え

車両

宝塚線と神戸線(神宝線)は車両限界が共通のため形式レベルでは共通の車両が用いられるが、編成レベルでは運用が完全に分かれている。神戸本線の車両はワンハンドルマスコン車の8両編成に統一されており、今津北線に直通する準急以外は支線とは共通運用されていない。どの形式もすべての種別に用いることができる。

       
1000系 京都線1300系とともに導入された阪急の通勤型標準車両で、同じ阪急阪神グループの阪神5700系とも一部の機器類が共通化されている。後継車両として宝塚本線に導入された2000系も神戸本線に導入される予定である。
9000系 阪急の通勤型標準車両として導入された車両。同時期に導入された京都線用の特急型車両9300系と共通設計で、屋根にエアコンキセを隠すためのカバーが取り付けられているのが特徴的。
8000系 1987年の阪急創立80年を記念して導入された形式で、京都線用の8300系と設計が共通化されている。本形式で採用された「額縁スタイル」の前面デザインは7000系までとは大きく異なり、その後の新車や車体リニューアルのデザインに大きな影響を与えた。
7000系 阪急で最も製造量数が多い車両で、神戸本線でも最古参ながら出会う頻度は最も高い。大規模リニューアルが施された車両もあり、内外装はバリエーションが豊富である。

運行(2025/02/22改正)

特急・通勤特急・準特急・準急・急行・快速・普通の各種別が設定されているが、日中に運転されるのは特急と普通のみ。停車駅には千鳥停車のパターンが導入されており、西宮北口・塚口では上位種別が停車する駅を下位種別が通過する。なお、神戸三宮〜新開地間には山陽電鉄への乗り入れ種別としてS特急も運転される。

日中および土休日の朝〜夕方は京都線・宝塚線と同じく10分サイクルのダイヤで、大阪梅田〜新開地間の特急と大阪梅田〜神戸三宮間の普通が交互に運転される。普通は始発駅を特急の直後に出発し、西宮北口で後続の特急に追い越されて終着駅でその次の特急に追いつかれるダイヤとなっている。

平日朝は15分サイクルのダイヤとなり、15分の間に上りは通勤特急2本・快速1本・準急1本(今津線からの直通)・普通2本(1本は西宮北口始発)が、下りは特急2本・急行2本(西宮北口行き)・普通2本が、それぞれ運行されるのが基本パターン。平日夕方は10分サイクルのパターンを維持したまま、上りは準特急1本・普通2本(1本は西宮北口始発)が、下りは準特急1本・快速1本・普通1本(西宮北口行き)が運転される。

夜間は12分サイクル→15分サイクルと段階的に本数が減っていき、各サイクルに準特急(最終間際の下りは急行)と普通が1本ずつ運転される。

神戸高速線には山陽電鉄からの乗り入れ列車の設定もあり、土休日は日中30分に1本の普通列車が神戸三宮まで乗り入れる。普通列車の乗り入れは朝夜にも設定されており、さらに平日夜の下りには神戸三宮発のS特急が2本運転される。

・路線のデータ
開業日 大阪梅田〜十三間:1910/03/10(現在の宝塚本線として)、1926/07/05(高架化・宝塚本線から分離)|十三〜王子公園間:1920/07/16|王子公園〜神戸三宮:1936/04/01|神戸三宮〜新開地:1968/04/07(神戸高速鉄道東西線として)
路線長:35.1km
単線/複線 全線複線(大阪梅田〜十三間は宝塚本線の複々線と並行。高速神戸〜新開地間は阪神神戸高速線と複線を共有)

・ページのデータ
公開:2025/10/05
更新:公開後未更新

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