[ 高雄車站 高雄駅 Gaoxiong ] 高雄市三民区
地下駅舎
構造:地下ホーム・島式2面4線
民族車站|民族駅(枋寮方面)←臺鐵屏東線|台鉄屏東線/臺鐵縱貫線(南段)|台鉄縦貫線(南段)→三塊厝車站|三塊厝駅(彰化方面)
高雄MRT R線乗り換え→高雄駅(MRT)
高雄駅は台鉄縦貫線の駅。駅名の通り高雄市の中心駅で、MRT R線と接続している他、将来的には台湾高鉄との乗換駅にもなる予定である。
現在の高雄駅が開設されたのは戦時中の1941年のことで、それまでは哈瑪星に高雄駅があり、そこから台北方面(縦貫線)と屏東方面(屏東線)それぞれの線路が伸びていた。1941年に鼓山駅と三塊厝駅の間に新たな線路が建設されて縦貫線の本線となり、現在の高雄駅が設置され、高雄港へ向かうそれまでの本線は主に貨物用の線路となった。
2018年に台鉄の駅は地下化され、MRTと共用の巨大な地下駅舎となっている(2025年2月現在は一部工事中)。主な出入口は駅の南北にあるが、そのうち南側の出入口には地上駅時代の駅舎が移設・保存されている。
吹き抜け
地下化された高雄駅の自由通路は地下1階にある。自由通路の中央は吹き抜けになっており、さらにその上に1階をすっぽりと覆う大屋根がかかっている。
南口
駅の南側には地上駅時代の駅舎があった。現在は中央に旧駅舎が置かれ、東西に新たなビルが建設されているが、地下化前は中央を道路橋が通り、西に仮駅舎、東に旧駅舎が置かれていた。
旧駅舎
旧駅舎は1941年から2002年にかけて使用されていた駅舎で、日本統治時代の帝冠様式をよく残していることから移転・保存され、歴史建築として文化資産に登録されている。
駅前のホテル(康橋大飯店 高雄站前館)から見下ろした南口
駅を覆う大屋根はアメーバのような有機的な形状で、駅ビルや旧駅舎を避けるように架けられている。夜間はライトアップされて幻想的な景色となる。
駅前(南側)
駅の南側には高雄市のメインストリートの一つである中山一路が伸びる。
駅前(南側)
当駅周辺はホテルが多い。また、高速バスのチケット売り場・待合室なども駅周辺に分散している。
南口から見た吹き抜け
北口
北口は裏側の出入口だが、1971年から出入口が設置されていた。
駅前(北側)
駅の北側には中山一路の延長である博愛一路が伸びる。
駅前(北側)
駅の北側でも駅周辺にはビジネスホテルが多い。
駅前(東側)
駅の東西からも駅に出入りできる。駅の東西には中山一路と博愛一路をつなぐ「站東路」と「站西路」が通る。それぞれ北行と南行のみの一方通行路で、2つを合わせて1本の道路として機能する。
東側から見た吹き抜け
1枚目:駅前(西側)、2枚目:西側から見た吹き抜け
駅の東西にはそれぞれに屋根の上に登る階段とタクシー・バス乗り場がある。
屋上
駅を覆う大屋根の屋上には登ることができる。探訪時、夕方には観光客や若者などで賑わっていた。
南口に建つツインビル
旧駅舎を挟むツインビルはまだ工事中だった。ネット上には日本語の情報があまり出ていなかったが、西棟(奥)が商業施設、東棟(手前)がホテルとなるらしい。
屋上から見た駅の東西
大屋根の東西はスロープのような形状となっており、地上線跡の緑地に降りることができる。
西改札への出入口
改札や出札窓口は自由通路の東西に分かれている。
弁当売場
EMU800型をモチーフにしたカウンターが設置されている。
西改札
利用者数の多い駅なので、多数の自動改札機が置かれている。
東改札への出入口
東改札
東西ともに改札機は半数が入場、半数が出場用とされている。
改札内
改札内の空間は広く、待合室も設けられている。縦貫線と屏東線の接続駅だが、乗り場案内は路線名ではなく「北上」「南下」とされている。
ホーム 1枚目:彰化方 2枚目:高雄方
島式2面4線の地下ホームで、有効長は12両分ある。ホームの1B・2A側に太い柱があり、少し邪魔な感じがした。
駅名標
地下区間の路線図
地下区間の各駅には地下区間のみの路線図が掲出されている。ただし、特にこの区間が運転系統として独立しているわけではない。
民族車站|民族駅(枋寮方面)(高雄方面)←臺鐵縱貫線(南段)|台鉄縦貫線(南段)→三塊厝車站|三塊厝駅(彰化方面)
・駅の沿革
1941/06/22:開業(それまでは高雄港駅が「高雄」を名乗っていた)|1971/10/31:北口開設|2002/03/28:南口旧駅舎使用停止|2018/10/14:地下化
・ページのデータ
取材:2025/2/23・2025/02/24
公開:2025/03/29
更新:公開後未更新
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