[ 三塊厝車站 三塊厝駅 Sankuaicuo ] 高雄市三民区
地下駅舎
構造:地下ホーム・相対式2面2線
高雄車站|高雄駅(高雄方面)←臺鐵縱貫線(南段)|台鉄縦貫線(南段)→鼓山車站|鼓山駅(彰化方面)
三塊厝駅は台鉄縦貫線の駅。当初は屏東線(後の高雄港駅が起点)の中間駅として設置されたが、1941年に現在の高雄駅が開業すると高雄駅に近すぎるため衰退(末期の旅客列車は1日2往復)し、1961年に旅客営業、1986年に貨物営業を廃止した。同じ場所に縦貫線の中間駅として開業したのが当駅で、日治時代の駅舎が駅前に保存されている他、地下駅舎への出入口も旧駅舎を意識したデザインとされている。
南側出入口
地上時代の線路跡に駅出入口があり、出入口の南北から出入りできる。。
駅前(南側)
駅出入口は「鉄道三街」という道路の中央分離帯に立地している。この道路は縦貫線の廃線跡で、そのため2018年以前から建つ建物はこの道路に正面を向けていない。
旧駅舎
駅の南側には地上駅時代の旧駅舎が残されている。高雄市内で唯一残る日治時代の木造駅舎として市定古跡に指定されている。建物は開放されていないが、敷地内で見学することはできる。
旧駅舎(改札付近)
駅舎は一時期かなり朽ちていたが、2004年の古跡指定後に整備された。建物の周りにはなぜか大量の観葉植物が置かれている。
保存車両
旧駅舎の隣の敷地には台鉄でかつて使用されていた車両が静態保存されている。
LDK50型蒸気機関車LDK58、LDR2200型気動車LDR2201
保存されている車両はどちらも台東線などのナローゲージ区間用の車両で、LDK58は日本統治時代の1925年に、LDR2201は戦後の1957年に、それぞれ導入された車両。
いずれも様々な変遷を経て2011年以降は台北で保存されていたが、2025年1月18日に当地での展示が開始された(全く知らなかったが、移設ほやほやだった)。高雄とまったく縁がない車両であることや、連結して運転される組み合わせではないことなどから、この展示のあり方へは批判もあるようだ。
北側出入口
駅前(北側)
駅の北には新しいタワーマンションが建つ。
出入口内部
木造駅舎風の外観はあくまで見た目だけで、内部は通常の地下駅である。
改札
有人駅で、有人レーンに簡易改札機が設置されている。
ホーム 1枚目:彰化方 2枚目:高雄方
相対式2面2線の地下ホーム。高雄駅に近く、停車本数も多くないため利用者は少なそうだ。
高雄方
ホーム有効長は10両分あるが、高雄型の2両分は閉鎖されている。高雄市内の地下区間各駅は改札とは別に大きな避難設備が用意されており、この駅ではむき出しの階段を見られる。
駅名標
三塊厝というのは「3つの家」という意味で、かつて3つの家族が開墾した土地であることに由来する。台湾には○塊厝という地名が多いようで、高雄周辺では他に五塊厝と六塊厝という駅がある。
高雄車站|高雄駅(高雄方面)←臺鐵縱貫線(南段)|台鉄縦貫線(南段)→鼓山車站|鼓山駅(彰化方面)
・駅の沿革
1908/02/01:屏東線の駅として開業|1962年:旅客扱い終了|1986/09/26:廃止|2018/10/14:縦貫線の地下駅として再開業
・ページのデータ
取材:2025/02/25
公開:2025/03/29
更新:公開後未更新
・このページの場所
日本駅巡り紀行(サイトトップ)→駅・車両のページ(コーナー目次)→臺鐵縱貫線(南段)|台鉄縦貫線(南段)→三塊厝駅