日本駅巡り紀行

台鉄EMU800型

[ EMU800型 ] 臺灣鐵路公司|台湾鉄道 縦貫線(南段)屏東線など

EMU800型は台鉄の通勤形電車。高鉄開業に伴う新線開業や東部幹線の電化、台北・高雄周辺の地下化などに対応するために導入された形式で、EMU700型に続き量産先行車を日本車輌製造・量産車を台湾車両が製造する体制が取られた。

ステンレス製の20m級3扉車で、構体は日車式ブロック工法で製造されている。先頭部のデザインは台鉄の通勤形で初めてとなる流線型で、その塗り分けから「微笑号」の愛称がある。車内はEMU700型とほぼ同一のセミクロスシートだが、両先頭車は自転車の積み込みが可能なロングシートとなっている。

EMU900型の導入まではEMU500型と並んで最多の両数が投入された通勤形電車だった。10両編成が乗り入れられない高雄近郊区間などを中心に西部幹線の幅広い区間で使用されている。

外観

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 847+848編成 竹田にて 反時計回り先頭より 2025/02/23
先頭部は通勤電車よりも特急車両にありそうなデザインで、遠目からでもよく分かる。
8両編成だが、EMU400型以来の4両編成の形態を引き継いでおり、前後の4両ごとに別の編成番号が付けられている。

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 861+862編成 竹田にて 反時計回り先頭より 2025/02/23
前面窓の上部が前照灯(両側)と種別表示器(中央)、下部が尾灯(外側)とハイビーム(内側)となっている。
通常ダイヤでは併結運転を行わないが、連結器カバーには自動開閉機能がついており、JR東日本の新幹線のように開閉する。

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 863先頭部
先代のEMU700型からは大幅にデザインが変更され、先頭部は流線型となり乗務員室扉も設置された。青と黄色の2色を用いる塗装は維持されたが、黄色の色味は変化している。また、先頭車に自転車を積み込めるため、そのことを示すマークが付けられている。

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 中間車側面
窓の大きさはEMU400型以来あまり変わっておらず、大陸や日韓の通勤電車に比べてかなり小さい。青・黄のラインカラーが巻かれており、EMU700型とは2色の配置が逆転している。

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 雨樋
スコールへの対応なのか、屋根全体の雨樋とは別に個別の側扉の上部に円弧状の雨樋が設置されている。

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 パンタグラフ
シングルアーム式のパンタグラフ。集電舟は日本ではあまり見ない形状。

内装

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 中間車車内
車内はセミクロスシートで、壁・天井は白系、座席は紺色でまとめられている。

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 座席
各扉間には8座席あり、台北捷運発祥のT字型のセミクロスシート。人と膝を突き合わせない良いので、個人的には日本の近郊型車両に設置されているセミクロスシートよりも個人的には好ましく感じた。車端部には扉間の座席の4分の3が置かれている。

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 先頭車車内・座席
先頭車は座席数の少ないロングシートで、車椅子や自転車を置くためのスペースが置かれている。特に先頭側の扉間は折りたたみ式の座席となっている。

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 側扉
扉は両開き戸で、内側には化粧板が貼られていない。扉部の手すり配置は日本と異なり、吊り手が円形に設置され、中央にスタンションポールが置かれている。

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 鴨居部
LED式・2段表示の案内表示器が鴨居部に設置されている。日本の同種の機構であまり見られない機能として、2駅先まで表示してくれる(長い駅名がないからこそ?)。

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 車掌用ドアスイッチ
ドアボタンが置かれているが、これは車掌用。乗務員室扉が設置されているものの、車掌の扉操作は乗務員室からではなく客室の適当な扉から実施する。

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 液晶画面と防犯カメラ
天井には液晶画面が設置され、広告が流れている。防犯カメラも設置されている。

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 トイレ
トイレは2両に1か所置かれており、日本の通勤電車では類を見ないほど充実している(そこまで使われていないようで、EMU900型で大幅に削減された)。

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 トイレ内部 1枚目:洋式トイレ 2枚目:男性用トイレ
同じ個室内に、バリアフリー対応の洋式トイレのほか、ベビーベッドと男性専用トイレも設置されているのは特徴的。

・形式のデータ
沿革 2014/01/02:営業運転開始 2012〜2016年:製造
両数(2025年5月現在) 8両43編成(4両86組)

・ページのデータ
取材:2025/02/23、2025/02/24、2025/02/25
公開:2025/05/11
更新:公開後未更新

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