上り屋敷駅は西武池袋線の池袋〜椎名町間にあった駅。池袋線が山手線を乗り越すカーブが終わってすぐのところにあったが、戦時下の1945年に休止されてそのまま復活することなく廃止された。
相対式ホーム2面2線の地上駅で、上りホーム側に駅舎があった。現在でも駅舎・ホームの用地は西武鉄道が保有しており、知っていれば分かる程度の痕跡が残っている。
全体像(西側から)
豊島区立目白庭園の近く、区道と池袋線が交差する踏切の東側にあった。踏切北側に駅舎があり、線路の両側に相対式ホームがあった。
駅舎跡地
駅舎の跡地は空き地として踏切の北側に残る。ストリートビューでも確認できるが、過去には2018年頃までコンビニがあった。
上りホーム跡
現在でもホームの跡地の部分だけ線路用地が広がっている。
下りホーム跡
下り線側もホーム跡地が残っている。ホーム有効長は上下線とも4両分ほど。
東側の踏切から
東側の踏切からもホーム跡が見える。
「上り屋敷」の地名の痕跡
上り屋敷は現在の豊島区西池袋の一部を指す通称地名で、駅があった当時も町名や字などに使われる正式な地名ではなかった。今でも町会や公園の名称などにその名前が残っている。
・駅の沿革
1929/05/25:開業|1945/02/03:戦時下のため休止|1953/01/15:廃止
・ページのデータ
取材:2024/12/07
公開:2024/12/22
更新:公開後未更新