[ 200系 ] 三岐鉄道 三岐鉄道北勢線用
200系は三岐鉄道が北勢線向けに保有する車両。三重交通が三重線(湯の山線・内部線・八王子線)向けにモ4400形として投入した車両がもととなっている。
3車体連接構造で、各車両は全長10.75m・片側2扉の鋼製車体。モ4400形として投入された当時は編成両端の台車が電動台車、連接台車が付随台車の動力車だった。駆動方式には垂直カルダン駆動方式が採用され、三重交通のナローゲージ路線では最初で最後の非・吊り掛け駆動車だった。三重交通のフラッグシップだったが、垂直カルダン方式は整備性に難があり、増備はされなかった。三重交通は代わりにサ2000形(現在のクハ140形・サハ140形)により旧式の付随車を置き換えた。
湯の山線の改軌により北勢線に転属し、近鉄への合併により形式名をモ200形・サ100形へと変更した。さらに、メンテナンス性の悪さを改善・カバーすることができなかったため1971年には電装解除・付随車化が実施され、モ200形はサ200形となった。1977年に270系が導入されると固定編成へ組み込まれることとなり、西桑名方の202に再度運転台を設置してク202に改造、逆に阿下喜方のサ202は貫通化されて外観を含めて完全な中間車となった。三岐鉄道への譲渡後は高速化改造に伴ってク202→クハ202などの改番が実施され、さらに2013年からは三重交通の塗装を復刻している。

K77編成クハ202 西桑名方より 東員にて 2021/11/27
鼻筋の通った湘南顔で、北勢線では唯一270系と違う顔をしている。

K77編成サハ201 阿下喜方より 東員にて 2021/11/27
201も202と同じ顔をした先頭車だったが、貫通化されて270系と連結している。

車内(サハ101からサハ201を望む)
車内はロングシートで、連接車のため各車間は扉のない開放的な幅広貫通路。

連結部
路面電車以外では珍しい連接台車。

クモハ277(手前)とサハ201(奥)の連結面
200系は垂直カルダン駆動の機構を収めていたため他の形式よりも床面が高い。段差のついた渡し板がサハ202側に設置されている。

扉・座席
片開き戸とロングシートの組み合わせ。サハ140形は本系列を元に設計されているため、共通点が多い。

運転室後部
北勢線の車両では唯一、扉のない開放運転室となっている。

運転台
縦軸ツーハンドルマスコンの低運転台。
・形式のデータ
沿革 1959/08/01:モ4400形として運転開始|1964/03/01:湯の山線改軌。北勢線に転属|1965/04/01:近鉄への編入に伴いモ201-サ101-モ202に改番|1971年頃:電装解除して客車化。サ201-サ101-サ202に改番|1977年頃:270系と固定編成化。サ202に運転台を取り付けク202に改番|連結相手はモ275→モ276→モ277と変遷|2008/03:高速化工事の施工に伴い現在の形式名に変更
編成数・両数 3両(2026年4月現在)
・ページのデータ
取材:2021/11/27
公開:2026/04/19
更新:公開後未更新