[ クハ140形・サハ140形 ] 三岐鉄道 三岐鉄道北勢線用
クハ140形・サハ140形は三岐鉄道が北勢線用に保有する車両。三重交通が三重線(湯の山線・内部線・八王子線)向けにサ2000形として7両を導入した車両で、湯の山線の改軌に伴って北勢線に転属し、近鉄への合併時にサ140形に改番された。
全長11.38m・片側2扉の普通鋼製車体。車体には導入当時最新鋭だったモ4400形(現在の200系)の設計を反映している。270系の導入までは客車として電動車に牽引されていたが、270系の導入で固定編成化が実施され、141〜145は片側に運転台を設置して制御車ク140形とされた。このうち142・144は増結用の車両とされていたが、三岐鉄道移管後の高速化改造で編成に取り込まれ、再度運転台が撤去された。高速化改造時に、ク140形・サ140形からクハ140形・サハ140形へと形式が変更されている。

K73編成クハ141 西桑名方より 穴太にて 2021/11/27
K73〜K75編成には、西桑名方の先頭者としてクハ140形が連結される。客車(付随車)にモ270形相当の運転台を取り付けた車両で、前面はほぼクハ170形と同じ見た目だが貫通路の跡が浮き出ている。

サハ140形(146)側面 1枚目:揖斐川側 2枚目:員弁川側
サハ146・147はオリジナルのサ2000形から付随車のままで、唯一の変更点として冷房機器が搭載されている。

サハ140形(142)側面
サハ142・144はモ270形導入時にクハ140形として阿下喜方に運転台を取り付けられ、3両固定編成の増結車として運用された。しかし、高速化改造と同時に編成の貫通化が実施されると再度中間車化され、運転台が撤去された。運転台は撤去されて貫通路付きの切妻となったが、現在も乗務員室扉が残る。

サハ140形車内
ロングシートの小型車で、ただでさえ小さな車内の妻面に機器室(冷房等)が設置されている。古めかしい内装の中で、モケットの青色が目立つ。

クハ140形車内
片側の車端部に運転台が取り付けられている他は、サハと大きな差はない。

座席・側扉
座面や窓枠などは新しくなっているが、全体としてはかなり年代を感じる内装。側扉は片開きで、戸袋窓がある。

運転室後部
客室内にも機器がはみ出している。都市型ワンマンを採用しているため、地方私鉄にありがちな運賃箱はない。

運転台
縦軸ツーハンドルマスコンで、270系同等品。

運転台跡
サハ142・サハ144の運転台跡の内部。運転台機器類や客室からの扉は撤去され、前面も貫通路が設置されているが、客室との仕切壁や乗務員室扉(開閉不可)は残る。
・形式のデータ
沿革 1960年6月〜1962年10月:サ2000形として7両を導入|1964/03/01:湯の山線改軌。北勢線に転属|1965/04/01:近鉄への編入に伴いサ141〜サ147に改番|1977年頃:270系と固定編成化。サ141〜145をク141〜145に改造|2005〜2008年:順次高速化改造。編成組み換えによりク142・144を再度付随車化。改造と同時に現在の形式名に変更|2006〜2009年:一部車両が順次冷房化改造(一部は高速化改造と同時施工)
編成数・両数 7両(2026年4月現在)
・ページのデータ
取材:2021/11/27
公開:2026/04/19
更新:公開後未更新
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