日本駅巡り紀行

三岐鉄道クハ130形・サハ130形

[ クハ130形・サハ130形 ] 三岐鉄道 三岐鉄道北勢線

クハ130形・サハ130形は三岐鉄道は北勢線用に保有する車両。三重交通が三重線(湯の山線・内部線・八王子線)向けにサ360形として導入した車両で、近鉄への合併時にサ130形に改番された。8両導入されたサ360形だったが、三重交通時代に6両が北勢線に転属。近鉄時代に1両が内部・八王子線に再転属し、北勢線に残った5両は全て三岐鉄道に引き継がれて現役である。内部・八王子線の3両はク110形・サ120形に改造された後、四日市あすなろう鉄道に引き継がれてから全車廃車された。

全長11.2m・片側2扉の半鋼製車体(度重なる改造で実質的に全鋼製車体になっている可能性あり)。サ360形としての導入時には全車が付随車だったが、のちの総括制御化を見据えて運転台の準備工事がなされていた。そして、270系が導入された際、北勢線用の134〜138のうち、134と136は実際に運転台が設置され、ク130形となった。しかし、モ277が投入されて旧型電動車が一掃されると再度の改造・編成組み換えが実施され、ク134の運転台はモ277同型に改造、ク136の運転台は撤去されてサ136に再改番された。

モ277の投入と同時期に大幅な改造が行われてサ140形と遜色のない内外装となったが、さらに三岐鉄道譲渡後には高速化工事が施工され、クハ130形・サハ130形へと形式が変更された。また、一部のサハ130形には冷房化改造も実施されている。

外観

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 K76編成クハ134 西桑名方より 阿下喜にて 2021/11/27
K76編成でのみ、クハ130形が先頭に連結されている。全車非冷房の3両編成。

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 クハ134先頭部
現在取り付けられているのは、クモハ277と同タイプの運転台。落成当初からワンマン化までは、のっぺりした湘南顔のような顔立ちだった。

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 クハ134側面
1990年代に施工された運転台側は切妻なのに対し、連結面は古い構造のため丸みを帯びている。

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 サハ135側面
サ360形として落成した当初から、全ての車両が西桑名方に運転室を取り付けられるように準備工事していた。そのため、先頭車のような前後非対称の窓の割付をされている。

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 サハ136側面
サハ136は、一度制御車に改造されてから再度付随車に戻された経緯がある。サハ136〜138は冷房化されている。

内装

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 サハ135車内
ロングシートの室内。袖仕切りのパイプの形状がクハ/サハ140形とは異なる。

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 サハ135車内
西桑名方には運転台準備工事の跡があり、窓割りが異なるだけでなく運転室に転用する部分には座席も設置されていない。

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 クハ134車内
クハ134は現在この系列で唯一の制御車。運転台が取り付けられている以外はサハ135と同様の室内。

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 サハ136車内
サハ136の西桑名方には運転台が実際に取り付けられていた時期があるが、他のサハ130形との違いは特に見いだせない。なお、サハ136〜138は室内に冷房が取り付けられている。

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 座席・網棚
ロングシートは青色に統一されており、床や壁の色からはやや浮いている。窓サッシは交換されているものの、荷棚などは落成当初からと思われる物を付けている。

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 側扉
片開き式で、室内側にも化粧板が貼られている。

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 運転室後部・運転台
クハ134の運転台はクモハ277と同タイプで、運転室中央に縦軸ツーハンドルの低運転台が取り付けられている。
1990年代に先頭部の構体が交換されており、サ360形からの準備工事を活かした運転室ではない。

・形式のデータ
沿革 1954:サ360形として投入|1960〜1962年頃:363〜368が北勢線に転属|1965/04/01:近鉄への編入に伴いサ133〜サ138に改番|1977年頃:270系と固定編成化。サ134・136をク134・136に改造。サ133は内部・八王子線に転属|1990〜1992年頃:モ277の投入を機に機器・車体の大幅更新。ク134の運転台をモ277同仕様に改造。ク136をサ136に再改造|2005〜2008年:順次高速化改造。改造と同時に現在の形式名に変更|2006〜2009年:一部車両が順次冷房化改造(一部は高速化改造と同時施工)
編成数・両数 5両(2026年4月現在)

・ページのデータ
取材:2021/11/27
公開:2026/04/19
更新:公開後未更新

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