日本駅巡り紀行

西武園駅

[ 西武園駅 せいぶえんえき SK06 ] 東京都東村山市
橋上駅舎
構造:地上ホーム・島式相対式混合2面3線
西武西武園線東村山駅(東村山方面)

西武園駅は西武西武園線の終点駅。「西武園」という名称ではあるが、現在は西武園ゆうえんちの最寄り駅は山口線の西武園ゆうえんち駅で、当駅が最寄りなのは競輪場とゴルフ場のみ。

西武園線の前身となった村山線の終点はもともと村山貯水池駅で、現在の多摩湖駅の南にあった。西武園駅はその手前で分岐する支線の終点駅として開業した駅で、当初は競輪開催日のみの臨時駅だった。しかし両駅が共存した期間は短く、わずか10ヶ月ほどで西武園駅を常設駅とする代わりに村山貯水池駅は廃止された。

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 南口
橋上駅舎で、駅の南北に出入口がある。

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 南口駅前
駅周辺は八国山や多摩湖に連なる丘陵地帯の縁にあたり、橋上駅舎ながらも改札階は駅前の道路よりも低い。駅周辺は住宅地。

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 北口
北口は南口に比べて狭い。北口側は駅舎の建物が直接地面に接している。

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 北口駅前
駅前の道路は坂道になっていて、出入口から一段下がったところにバス用のロータリーがある。

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 北口(競輪場側)
北口の西側にはほとんど競輪場専用の出入口がある。間口だけで言えば当駅で最も広い。

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 競輪場への通路
雨の日でも大丈夫なように、一部に屋根がかかっている。競輪開催日以外はほとんど人通りがない。

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 臨時改札口・臨時出札口(競輪場側出入口より)
北口(競輪場側)を入ったところには広大な空間があり、有人改札通路と出札窓口(右側のシャッターは自動券売機?)が設置されている。
競輪開催日などには構内の動線を変化させて通常の改札を南口専用、臨時改札を北口専用とできる構造になっている。しかし、臨時改札には有人通路しかないことから、恐らくパスネットが導入された2000年頃以降には使用されていないと思われる。

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 臨時改札口・臨時出札口(2010/03/23撮影)
上の2枚とは画角が異なるが、2010年頃に撮影した画像。13年間で、点字ブロックの両側の改札ブースが撤去され、臨時出札口上部の運賃表が白紙になるなど、より「臨時改札を使用しない」前提の状態になっていることが分かる。

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 改札
南北をつなぐ自由通路に面している。

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 ホーム 1枚目:東村山方 2枚目:西武園方
2面3線の線路配置だが、通常は2番線のみを使用して1番線ホームは閉鎖されている。ホーム有効長は8両分あり、2011年に中止されるまでは西武新宿線から8両編成の直通列車が運転されていた。

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 東村山方
駅を出るとすぐに3つの線路は合流する。

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 終端部
終端に向かって掘割が深くなっていき、擁壁に突っ込むように唐突に線路もホームも終わる。

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 駅名標
この駅名で西武園ゆうえんちに通じていないのはかなり紛らわしいが、沿線では定着しているためか特に混乱はないようだ。

西武西武園線東村山駅(東村山方面)

・駅の沿革
1930/04/05:村山貯水池駅が開業|1941/03/01:防諜のため、狭山公園に改称|1944/05/10:不要不急線として休止|1948/04/01:村山貯水池に改称。営業再開|1950/05/23:西武園駅が開業。臨時駅|1951/03/01:村山貯水池駅が廃止、西武園駅が常設化

・ページのデータ
取材:2023/01/01
公開:2024/12/29
更新:公開後未更新

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